Lee-8(リーハチ)

「香港の魅力」を発信する和食料理人のブログ

香港で起きた100万人デモ~撤回要求中の逃犯条例改正案が明日12日に決定!

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9日、香港で100万人を超えるデモが起こりました。

 

このデモは過去最大規模のものとなっており、警察官にケガ人が出るほどの大問題となっています。

 

というのも、デモのきっかけとなった逃犯条例の改定が決まれば、中国政府が香港を大きく支配できるかもしれないんです。

 

今回は、逃犯条例改正案とデモの関係について紹介していきます。

 

まず、香港における100万人規模の大規模デモがどれだけ凄いのか…

 

※【注意】音が出ます。

youtu.be

今回、香港で100万人を超えるデモが起こりましたが、香港の人口が何人かご存知でしょうか。

 

香港の人口は約700万人で今回の件に関しては「香港人の約7人に1人がデモに参加したということになります。」つまり約14%の人が参加したということ。

 

これを日本に当てはめてみましょう。

 

日本の人口は約12000万人となっており、東京には、日本の約10%の人が住んでいます。

 

つまり、日本でこの規模のデモが起これば、東京に住んでいる人が全員デモを起こしたことに加え、他の県からさらに約4%の人が参加するということになりますね。



■デモのきっかけとなった逃犯条例改訂について

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さて、これだけの規模のデモが起こった理由は何なのでしょうか。

 

それは「逃犯条例の改訂」がきっかけで起こったものでした。

 

逃犯条例を簡単に説明すると別の場所で犯罪を犯した人を引き渡す条例」です。

 

あくまで1つの例ですが、例えばマカオで犯罪を犯した人が、台湾などに居た場合、マカオにその人を引き渡せるという条例です。

 

一見、まったく問題ないように見える逃犯条例ですが、今回これがどのように改訂されようとしているのでしょうか?

 

それは、今まで引き渡しが「例外的にできなかった香港で引き渡しが可能になる」というもの。

 

実は、この引き渡し条例、香港だけが例外で、香港に居る人は中国への引き渡しが難しかったんです。

 

これにより、香港にいる犯罪者を引き渡すことが可能になるわけですが、なぜ「この改定に100万人以上の人達が反発」しているのでしょうか?

 

■逃犯条例の光と闇

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今回の逃犯条例には、中国の光と闇の2つの問題が大きく絡んでいます

 

1.香港に逃げた犯罪者を引き渡せるようになる

 現在の逃犯条例は、香港が例外となっていることから、汚職や犯罪などを犯した人は「香港へ逃げることが可能」となっています。

 

また、香港ではマネーロンダリングが行われていることから、政治家たちが海外へ移住する手段としても使われているのだそうです。

 

逃犯条例が改訂されれば、このような政治家や犯罪者の引き渡しが可能になることから、不正が行えなくなるということになりますね。

 

2.中国全土が政治家に支配される

さて、1の理由を聞いた限りでは、そもそもデモを起こす必要性さえ感じられないでしょう。

 

問題は、逃犯条例が改訂されることで「中国全土が政治家に支配される可能性がある」ということです。

 

そう、香港では中国への引き渡しが行われなかったことから、中国政府に対する反政府デモを行った人が中国へ引き渡されずにすんでいたんです。

 

同時に、真実を伝えようとするジャーナリストも、香港へ逃げることで真実の報道が可能でした。

 

ですが、法改正が行われれば「中国政府にとって不利益な行動・報道」などを行う人が引き渡されるようになる可能性が懸念されているのです。

 

これはつまり、中国政府に逆らうための唯一の地であった香港が、中国政府に支配される可能性があということです。

 

今回の改定で、引き渡しが可能になったとしても、政治利用はしないといった内容が挙げられているですが、政治的圧力に逆らうことが難しい香港では、この発言が国民に信頼されてないというのが現状です。

 

3.香港を経由して、簡単に中国への引き渡しが可能になる

さらにもう1つ問題となっているのが、香港は世界のあちこちと引き渡し協定を結んでいることです。

 

実は世界の国々の中には「香港と引き渡し協定を結んでいるけど、中国とは結んでいない」という国があります。

 

これは、中国政府を信用できない国の判断によるものと考えられますが、もし逃犯条例が改訂されれば、香港を経由して、中国への引き渡しが可能になるということも考えられます。

 

香港は信用できるけど、中国は信用できないという国にとっても、今回の条約改定は懸念される内容となっているんですね。

 

■逃犯条例が改訂されれば、政治的圧力次第で香港が支配される

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今回の条約改定はあくまでも、犯罪者の逃げ場として利用されていた香港を引き渡し可能にすることで、不正を行えなくするということが目的となっています。

 

ですが、この改定に政治的圧力が加われば、中国政府に反対する人やジャーナリストなど、様々なところで活躍している人が中国に引き渡されることが懸念されます。

 

そうなれば、もはや中国全土で誰も中国政府に逆らうことができなくなってしまい、香港が完全支配されてしまう可能性があるのです。

 

今回の問題は、中国政府が国民にしっかり信頼されていれば、本来起こるものではなかったことでしょう。

 

■撤回要求中の逃犯条例改正案が明日の12日に決定

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デモは現在(今日)落ち着いていますが、、、

 

実は今回デモの発端となったルールの撤回要求中の逃犯条例改正案が明日の12日に立法会で審議されます。

 

そのため、現在学校や商業界に向けて明日の全香港ストライキが呼びかけられているそうです。

 

ローカルの友達に聞いてみましたが、どこまで広がるかわかりませんが、、、今のところ、かなりお店の臨時休業などがあるとのこと。

 

まだ、この条約は改訂されていませんが、この条約改定の有無で、香港の運命が決まる可能性も否定できませんんね。

 

それではまた新しい情報が入り次第、ご報告しますね。